目指せ!47歳からの司法書士受験!

法律初学者のおっちゃんが合格するまでやりますよー

司法書士試験

自宅受験模試(LEC)

3月中旬に伊藤塾のプレ模試が行われた後、4月末から6月にかけて大手予備校各校の模試がありますよね。自分は伊藤塾2回と、その後LECの全国スーパー模試を受けるつもりで、3月中頃に申し込もうと思ったら、その時点で伊藤塾の東京会場は満席! なのでLECの全…

民法177条の第三者(2)

民法177条の「第三者」とは「当事者もしくはその包括承継人以外の者で、登記の欠缺を主張する正当の利益を有する者」のことでした。このうち「正当な利益」というところは、不動産の物権変動について保護すべき利害関係や法的地位がなければならず(客観的要…

民法177条の第三者(1)

民法177条 不動産に関する物権の得喪及び変更は、不動産登記法 (平成16年法律第123号)その他の登記に関する法律の定めるところに従いその登記をしなければ、第三者に対抗することができない。 というわけで、みんな大好き背信的悪意者の時間ですよ~^^ 不…

4月になりました!

ついに4月になってしまいました! 今年ももう4分の1が終わってるんですねぇ。時間が流れるのは早い…。そして、試験の本番まで残り3ヶ月となりました。今年の正月あたりは、この調子で勉強すれば多肢択一はガンガンいける!試験の日が楽しみだな〜くらいに気…

確認の利益(3)

今回は残りの要件2つを見ていきますよ〜。 ●即時確定の利益 要するに確認判決をする必要性が現に認められるか、ということです。これが認められるかどうかは、原告が保護を求める法的地位が充分に具体化されているか、被告の態度や行為の態様が原告の地位に…

確認の利益(2)

司法書士試験の出題傾向からして、そんなに深入りする必要があるとは思えないところなのですが、こんなにのんびりこの話をしていていいんでしょうか…まあ何にしてもサクサクと進めていきましょう^^; ●対象選択の適切性 確認の訴えの対象は、原則として権利や…

確認の利益(1)

民事訴訟法の中で、民事訴訟には給付の訴え、確認の訴え、形成の訴えという3種類があるのだということを習いますよね。そして、実際に裁判所に訴えを起こすには、訴えの利益が必要なのだ、ともされています。裁判所という国家機関を動かし、被告にも時間を割…

伊藤塾プレ模試

先ほど大きな地震があり、東京も結構揺れましたが皆さん大丈夫でしょうか? 揺れはともかく停電するのが困りますよね^^; さて、もう30年ほど前のことですが、自分が大学を受験していた頃は、大手予備校がやっていた模試を定期的に受けていました。全国総合模…

刑法の勉強(3)

今回は、前2回よりも少し具体的で、司法書士としての仕事にも関係しそうな話です。 ●後見人と親族相盗例 未成年者に親権を行うものがいないとき、または親権を行うものに管理権がないとき、未成年後見が開始して未成年後見人が選任されますね。また成年後見…

刑法の勉強(2)

もう一つ、とても興味深い判例がありました。大学法学部では必ず習うのだそうですね。楽しそうだな〜^^ ●「たぬき・むじな」と「むささび・もま」 犯罪の成立には、原則として故意が必要です。故意とは他人の権利や法益を侵害することを認識しながら、それを…

刑法の勉強(1)

個人的に、刑法ちょっと苦手です^^; というか、抽象的な理論的なことだけを覚えるのならまだいいのですけど、問題文に出てくる具体例が結構エグいことが多いのです。たとえばこんな感じです。 Aは、多数の仲間らと共に、長時間にわたり、激しく、かつ、執よ…

3月になりました!

今年も始まったばかりだよなぁ…と思っていたら、もう3月ですよ。1〜2月は夜の隅田川沿いのテラスは冷たい風がビュービュー吹いてジョギングすると手が真っ赤になってしまっていましたが、今週に入ってから急に気温が上がってきて、かなり汗をかくようになり…

株主と債権者

今、手元に1億円あるとします。このお金は、自分の生活や事業には関係なく“お小遣い”として使えるとしましょう。これをあるギャンブルに全部突っ込むと、 ① 99%の確率で2億円になるが、1%の確率で0円になる としたら、賭けてみますか? これ、ほとんどの人…

債権者代位権(3)

今回は、債権者代位権が認められないケースを見てみましょうか。 Dが、Aから賃借した甲土地上に乙建物を所有し、これをCに賃貸していた場合において、Dが乙建物をBに売却したが、甲土地の賃借権の譲渡につきAの承諾が得られないときは、Cは、乙建物の賃借権…

債権者代位権(2)

個人的に、債権者代位権の問題で難しいなと思ったのがこちら。 Dが不動産をBに売却した後に死亡し,A及びCがDを共同相続した場合において,Bへの所有権の移転の登記手続にAが協力せず,Bも売買代金の支払を拒絶しているときは,Cは,Bの資力の有無にかかわら…

債権者代位権(1)

AがBに対し債権を持っていて、さらにBがCに対して債権を持っていたとしましょう。どちらの債権も弁済期が到来していて、しかもBにはCへの債権以外に目ぼしい財産がない場合、AはBに代位してCへの債権を行使することができます。…債権者代位権の教科書的な説…

法定地上権(2)

法定地上権はネタが多いというか、それゆえにそこそこ出題されますよね。だいたいは結論さえ丸暗記しておけば試験対策としてはいいのですけど、それでは無味乾燥でつまらないしすぐ忘れてしまいそうなので、法定地上権が成立するorしないの理由を知っておき…

法定地上権(1)

日本の不動産は土地と建物が別扱いで、建物が存在するには土地(の利用権)がなければいけない、ということで考え出されたのが法定地上権の制度です。甲土地の所有者Aが、甲土地上に乙建物も所有していて、甲土地に抵当権を設定したとしましょう。後にこの抵…

契約上の地位の移転

まずはこちらの問題。 不動産の譲渡人が賃貸人であるときは、その賃貸人たる地位は、賃借人の承諾を要しないで、譲渡人と譲受人との合意により、譲受人に移転させることができる。(令和3年 問19-イ) 自分この問題というか選択肢を本番の会場で読んできたは…

意思表示と第三者

瑕疵ある意思表示といえば心裡留保、虚偽表示、錯誤、詐欺、強迫の5タイプがあります。で、これらの意思表示を取り消す場合の第三者対抗要件が少しずつ違いますよね。それは本人の帰責性と相手方の責任とのバランスで決まるわけで、並べてみると次のようにな…

会社法の判例問題(2)

株式の譲渡制限については、判例からの出題が多いようですよ。次のような、まるで憲法の問題か何かかと思う問題が出たこともあるのです^^; 次の論述の( )の中に入る文として適当なものは、後記(1)から(5)までのうちどれか。 「会社法第107条は、定款をもって…

会社法の判例問題(1)

司法書士試験の問題で、憲法は判例をベースに作られた問題がたくさん出ますよね。つまり、判例の事例と結論、結論に至るロジックを知っているかどうかで正誤が判断できるような問題のことです。企業が労働者の採否を決めるときに労働者の思想や信条を調査す…

法学者にとっての仮登記担保

不動産登記法の中に「仮登記担保」というものが出てきますよね。非典型担保の一種として、民法の基本書では担保物権法のところで解説されてますけど、司法書士試験では民法で出題されたことは(少なくとも過去30年くらいは)なく、不動産登記法の多肢択一で…

2022年になりました!

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。 早速ですけど、令和4年の本試験まであと半年となりました。なんかホント、時間が過ぎるのってアッという間ですよね。去年、雨の中を水道橋の日本大学まで受験に行ったのがまるで何年も前のこ…

民事執行法と民事保全法

ここの記事で時々「民訴系3法」という言い方をしているところがありますけど、それは司法書士試験の出題科目である民事訴訟法、民事執行法、民事保全法をひとまとめに考えているという意味です。たいていのテキストとかスタディングの動画の並び順は、まず民…

仕事のステップアップ?(2)

行政書士試験、司法書士試験、司法試験・予備試験の3つの試験に共通の科目があるというのも、言うほどアドバンテージあるのかなぁ…という気がしますね。たとえば民法という科目は3つの資格試験に共通しています。だから行政書士試験に向けて民法を勉強すると…

仕事のステップアップ?(1)

ステップアップといっても、司法書士の中で不動産登記を極めたから次は商業登記だ!とかいう話ではなく、士業の中で別の資格を取得するという話です。ダブルライセンスとかトリプルライセンスとかですね。まあ仕事の幅を広げるためにはそういう手段もあるの…

合格ゾーン過去問集と択一過去問肢集

令和4年度受験生向けの合格ゾーン過去問集が発刊されています。といってもそれは紙の本の話で、今年はなぜか電子版が出ていないのです! 紙の本は重いし嵩張るし不便だから、早急に電子版を出してもらいたいなと思う今日この頃。もしかして今年は出ないのか…

スタディングの講座と問題集

前にも書いた通り、スタディングの2022年合格目標司法書士講座を受講しています。今のところ、講義の動画と過去問集は民法から民訴系3法、供託法、司法書士法まで、記述式は不動産登記法の基礎編・過去問編、商業登記法の基礎編がリリースされています。まだ…

令和3年度司法書士試験の最終結果

ちょっと遅くなりましたが、11月12日に令和3年度司法書士試験の最終的な合格発表がありました。合格された皆さま、おめでとうございます! 次回は自分も合格したいですね〜頑張らなくちゃ! www.moj.go.jp で、法務省から令和3年度試験の最終結果というもの…