目指せ!47歳からの司法書士受験!

法律初学者のおっちゃんが合格するまでやりますよー

組織再編の債権者保護手続(1)

会社法・商業登記法の組織再編のところって皆さん得意ですか? 企業グループ全体を巻き込むような大規模な合従連衡はニュースとして見ている分にはダイナミックで面白いものですが、その中で法的な手続きをしている人たちは大変でしょうねぇ…^^; というか、…

苦手意識^^;

苦手意識というものが一度芽生えてしまうと、払拭するのは難しくてやっかいです。自分は商業登記法がどうにも苦手でやりにくい科目だな…と思ってしまっているのですが、本番までに何とかなるでしょうか? いやいや、絶対に何とかしなければいけないのですよ…

不動産にまつわる特約

民法や不動産登記法のテキストを読んでいると、不動産の賃貸借や抵当権の設定契約にさまざまな特約を付けることができるのだ、という説明があったりします。賃借権の譲渡・転貸を認める旨の特約とか、抵当権の効力が及ぶ範囲についての特約とかが具体例とし…

相続人多すぎ!

所有者不明の土地や空き家の問題が発生する最大の原因は、相続登記がちゃんと行われていないから、とされていますね。今までは相続が発生してもすぐには登記手続をせず、実際に不動産を処分するときになって、その前提として相続による移転登記などを入れる…

5月になりました!

試験本番まであと2ヶ月、直前期真っ只中ですが皆さまいかがお過ごしでしょうか。自分は今月末で退職が決まり、6月からの1ヶ月間は専業受験生をやることになりました^^ 仕事に気を取られることなく勉強に専念できるのは有り難いことです。もっとも、この5月は…

供託法の勉強

供託という手続きも、普通の生活をしていたらほとんど接する機会のないものですよね。国がお金や物を預かる…と言えばそうなのですが、銀行やトランクルームと違って何でもかんでも預かってくれるわけではありません。供託とは、ある財産を供託所に提出して管…

スピードアップのトレーニング

ご存知の通り、司法書士試験は午前は多肢択一35問、午後は多肢択一35問+記述式2問が出題されます。このうち午前は制限時間が120分なので、そこそこ余裕をもって解答することができます(それによって平均的に得点が上がる→基準点が上がりやすくなりますけど…

原野商法の土地

自分が生まれる前の話ですが、「原野商法」が多発した時期があったそうですね。原野商法とは、経済的にほとんど無価値な土地(原野)なのに「近くに高速道路ができる予定がある」「開発計画が進んでいる」などと言って消費者を騙して値上がりするかのような…

民法177条の第三者(4)

ここで、もう一度民法177条の条文を確認しときましょうか。 民法177条 不動産に関する物権の得喪及び変更は、不動産登記法 (平成16年法律第123号)その他の登記に関する法律の定めるところに従いその登記をしなければ、第三者に対抗することができない。 と…

民法177条の第三者(3)

あれこれ考え始めたらキリがないほど話題のあるところですが、あと少しだけ^^; ●善意でも第三者に当たらない場合 信義則に反することが問題となるところが背信的悪意者と同じだけど、物権変動について善意であっても177条の第三者に当たらない場合があるので…

自宅受験模試(LEC)

3月中旬に伊藤塾のプレ模試が行われた後、4月末から6月にかけて大手予備校各校の模試がありますよね。自分は伊藤塾2回と、その後LECの全国スーパー模試を受けるつもりで、3月中頃に申し込もうと思ったら、その時点で伊藤塾の東京会場は満席! なのでLECの全…

時代の流れ、社会の流れ…

自分のやっている仕事がなくなる…!って危機に直面したことのある人ってどのくらいいるものでしょうか。実は自分が今現在やっている仕事がそういう状態で、司法書士を目指す強い動機の一つになっているわけなのです^^; 仕事がなくなってしまう理由が自分の努…

民法177条の第三者(2)

民法177条の「第三者」とは「当事者もしくはその包括承継人以外の者で、登記の欠缺を主張する正当の利益を有する者」のことでした。このうち「正当な利益」というところは、不動産の物権変動について保護すべき利害関係や法的地位がなければならず(客観的要…

民法177条の第三者(1)

民法177条 不動産に関する物権の得喪及び変更は、不動産登記法 (平成16年法律第123号)その他の登記に関する法律の定めるところに従いその登記をしなければ、第三者に対抗することができない。 というわけで、みんな大好き背信的悪意者の時間ですよ~^^ 不…

4月になりました!

ついに4月になってしまいました! 今年ももう4分の1が終わってるんですねぇ。時間が流れるのは早い…。そして、試験の本番まで残り3ヶ月となりました。今年の正月あたりは、この調子で勉強すれば多肢択一はガンガンいける!試験の日が楽しみだな〜くらいに気…

確認の利益(3)

今回は残りの要件2つを見ていきますよ〜。 ●即時確定の利益 要するに確認判決をする必要性が現に認められるか、ということです。これが認められるかどうかは、原告が保護を求める法的地位が充分に具体化されているか、被告の態度や行為の態様が原告の地位に…

確認の利益(2)

司法書士試験の出題傾向からして、そんなに深入りする必要があるとは思えないところなのですが、こんなにのんびりこの話をしていていいんでしょうか…まあ何にしてもサクサクと進めていきましょう^^; ●対象選択の適切性 確認の訴えの対象は、原則として権利や…

確認の利益(1)

民事訴訟法の中で、民事訴訟には給付の訴え、確認の訴え、形成の訴えという3種類があるのだということを習いますよね。そして、実際に裁判所に訴えを起こすには、訴えの利益が必要なのだ、ともされています。裁判所という国家機関を動かし、被告にも時間を割…

ここにも所有者不明問題が!

限界集落とは、住民の高齢化が進むとともに人口が減少して、一つの共同体としての機能を維持できなくなりつつある集落のことですよね。たまに山奥の峠道を辿ると人が住まなくなって何十年も経った家々が固まっているところなんかがあったりします。限界とい…

伊藤塾プレ模試

先ほど大きな地震があり、東京も結構揺れましたが皆さん大丈夫でしょうか? 揺れはともかく停電するのが困りますよね^^; さて、もう30年ほど前のことですが、自分が大学を受験していた頃は、大手予備校がやっていた模試を定期的に受けていました。全国総合模…

刑法の勉強(3)

今回は、前2回よりも少し具体的で、司法書士としての仕事にも関係しそうな話です。 ●後見人と親族相盗例 未成年者に親権を行うものがいないとき、または親権を行うものに管理権がないとき、未成年後見が開始して未成年後見人が選任されますね。また成年後見…

刑法の勉強(2)

もう一つ、とても興味深い判例がありました。大学法学部では必ず習うのだそうですね。楽しそうだな〜^^ ●「たぬき・むじな」と「むささび・もま」 犯罪の成立には、原則として故意が必要です。故意とは他人の権利や法益を侵害することを認識しながら、それを…

刑法の勉強(1)

個人的に、刑法ちょっと苦手です^^; というか、抽象的な理論的なことだけを覚えるのならまだいいのですけど、問題文に出てくる具体例が結構エグいことが多いのです。たとえばこんな感じです。 Aは、多数の仲間らと共に、長時間にわたり、激しく、かつ、執よ…

首都高速都心環状線の改築

東京の日本橋といえば、橋の真ん中に日本国道路元標が埋め込まれた、いわば日本の道路の起点です。国道1号、4号、6号、14号、15号、17号、20号は実際に日本橋を起点として東京から各地へ伸びていきますよね。また、中央区の街としての日本橋は江戸時代から下…

3月になりました!

今年も始まったばかりだよなぁ…と思っていたら、もう3月ですよ。1〜2月は夜の隅田川沿いのテラスは冷たい風がビュービュー吹いてジョギングすると手が真っ赤になってしまっていましたが、今週に入ってから急に気温が上がってきて、かなり汗をかくようになり…

株主と債権者

今、手元に1億円あるとします。このお金は、自分の生活や事業には関係なく“お小遣い”として使えるとしましょう。これをあるギャンブルに全部突っ込むと、 ① 99%の確率で2億円になるが、1%の確率で0円になる としたら、賭けてみますか? これ、ほとんどの人…

債権者代位権(3)

今回は、債権者代位権が認められないケースを見てみましょうか。 Dが、Aから賃借した甲土地上に乙建物を所有し、これをCに賃貸していた場合において、Dが乙建物をBに売却したが、甲土地の賃借権の譲渡につきAの承諾が得られないときは、Cは、乙建物の賃借権…

債権者代位権(2)

個人的に、債権者代位権の問題で難しいなと思ったのがこちら。 Dが不動産をBに売却した後に死亡し,A及びCがDを共同相続した場合において,Bへの所有権の移転の登記手続にAが協力せず,Bも売買代金の支払を拒絶しているときは,Cは,Bの資力の有無にかかわら…

債権者代位権(1)

AがBに対し債権を持っていて、さらにBがCに対して債権を持っていたとしましょう。どちらの債権も弁済期が到来していて、しかもBにはCへの債権以外に目ぼしい財産がない場合、AはBに代位してCへの債権を行使することができます。…債権者代位権の教科書的な説…

東京メトロの新路線

東京メトロが有楽町線延伸と南北線延伸に向けて鉄道事業許可の申請を行いました。やった〜! trafficnews.jp 東京メトロは2008年の副都心線池袋~渋谷間開業時に「今後は新路線の建設はしない」みたいなコメントを出していたと思うのですが、それから10年以…