目指せ!47歳からの司法書士受験!

法律初学者のおっちゃんが合格するまでやりますよー

事務所説明会(伊藤塾)行ってきました!

まだ合格発表まで2ヶ月ほどありますが、8月8日に伊藤塾主催の「司法書士事務所説明会」が開かれました。現に司法書士法人にお勤めの先生方がいらして、受験生の疑問に何でも答えてくれるという有り難いイベントです。というか当日の2日くらい前に次の動画を見て説明会があることを知りました。

 

youtu.be

自分のように司法書士と話をしたこともないし知り合う機会もない人にとっては、実務について質問できるまたとないチャンス! ということで渋谷の伊藤塾まで行ってみたのでした。詳細は次の通りです。

 

www.itojuku.co.jp

自分が参加したのは11〜14時の前半だけで、参加者は10人くらいだったような。参加費不要・予約不要なのに少ないなと思いましたが、台風の接近中だったし、Zoomで面談する人が多かったのかもしれません(こちらは要予約)。もっとも人数が少ない分、ゆっくりお話しできたのは良かったです。いくつかの事務所の方と話して、特に不動産取引の決済と相続・遺言、後見や家族信託といった財産管理の業務内容、事務所内での働き方など、司法書士が具体的に何をしているのか知ることができました。試験で苦労させられる根抵当権の分割譲渡とか、頑張って覚えた利息の特別登記などが、実務ではほとんど出会うことがないというのは残念に思いましたが、試験問題のような複雑な事例がそんなに次から次へと現れるわけないですもんね笑

 

特に印象的だったのは、コミュニケーション能力が必要ということをどの事務所の方も強調されていたことでした。特に、お客さんの相談に乗ったりコンサルティングしながら行う財産管理の仕事は、どんなことを希望しているかを聞き出して、それに対して最適な方法を提案するのはもちろん、年単位の長いお付き合いになるので、お客さんとの信頼関係を作り上げることが極めて重要です。そのために必要不可欠なのがコミュ力というわけなのですが…自分は自信ないなぁ^^; 確かに、お客さんとしては「この人は信頼できる」と思ってくれるから財産管理の仕事を委任してくれるのだし、大事な書類や実印を預けてくれるのですから、信頼…というか少なくとも話しやすいと思われることが大切なのでしょう。でもなぁそれはなかなか難しい…自分にとっては試験に合格することよりも苦労するかもという気も笑 円滑に会話をすることや営業的センスを求められるようだと、仕事としてやっていくのは…という不安を感じないでもないですね。

逆に不動産登記に関する仕事は、割と決まった不動産屋さんと銀行さんとの付き合いになって、たとえば住宅ローンを組む人と直接話をしたりするわけでもないので、コミュ力というよりは書類を間違いなく早く作れる能力が求められるとのこと。記述式の試験対策で名変を忘れると大変!とか抵当権の債務者の住所氏名も変更しなきゃダメ!とか何度も注意されますが、これらはやっぱり実務でも忘れるとエラいことになるそうです。申請通りませんでしたゴメンナサイでは済まないし、顧客を失う事態となってダメージが大きいので、事務所内で何重ものチェックシステムを構築して事故を防ぐのですが、そもそもの前提としてその仕事をする人にはより高度な注意深さや丁寧さが求められるわけですね。神経を酷使する仕事なんだなぁ、と思いました^^;

 

年齢についても聞いてみましたよ。ご存知の通り司法書士は高齢化著しい業界ですが笑、実際のところ仕事上高齢であることが支障となることはまずない、とのことでした。新しいビジネスを考えて実行する、新しい制度の利用に積極的に取り組む、といったことは、確かに若い人の方がやりやすいかもしれません。しかも、法律ってずっと変わらないようでいて、実は毎年変化しているものですね。したがって、一度覚えた仕事のやり方を死ぬまで押し通せばいいというものではなく、常に自分を変えていく必要があるわけです。でも残念ながら、年を取ると変化を嫌う傾向って確実に出てくるように感じます(自分もそうならないように気を付けていますが、若い人からみたら頑固なジジイだと思われているかもしれません)し、細かい法改正を丁寧にフォローしていくのも年を取ると大変かもしれません。まあそこまで大げさな話でなくても、普段からオフィスワークをしていてPCを日常的に使っているような人なら、すぐ仕事に馴染めるのでしょう、と言ってました。そういう意味でなら70代くらいの人でもたいてい大丈夫でしょうけど、急にすごい低レベル^^;

それから、財産管理の仕事はお客さんが相当に高齢であることがほとんどなので、対応する司法書士もそれなりの年齢の人がいい場合があるそうです。確かにお客さん目線では、自分の子供と、ヘタをすれば孫と同世代の人に、自分の財産や死後のことについて話をする気になるかと考えると、年齢の近い人の方が望ましいってこともあるのでしょうね。でもこれは結局コミュ力の問題というか、若くても信頼できる人はいるし、年を取っていても信用できない人だっていますし、相性の問題もあります。あまり年齢のことは気にせず何でもやってみるのが良いってことでしょうか。

 

実際に司法書士の仕事をするのはまだまだ先のことですが、現役で本職の人から仕事の話を聞くことができたのは良かったです。改めて勉強する気になるというか、モチベーションアップにつながりますね! 頑張らなくちゃー。