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マーダーミステリーが面白い

推理小説ってお好きですか? 自分は明智小五郎とか金田一耕助とか、アルセーヌ・ルパンとかシャーロック・ホームズとかエルキュール・ポワロとか、割と古典的なものしか読んだことないのですけど(薔薇十字探偵榎木津礼二郎…は普通の意味での探偵て感じじゃないし…)、初めて読む作品は探偵のように推理することができるし、純粋にストーリーに浸ることもできるし、いろいろ楽しいですよね。そんな推理小説の登場人物になりきって犯人を探し出す(または犯人として逃げ切る)体験をできるのが「マーダーミステリー」というゲームです。何かの事件が起こって、証拠を集めたり話を聞いたりして推理を進めるのはもちろん、人狼みたいなプレイヤー間の駆け引きなんかもあって面白いですよ。

 

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ということで、音楽サークルのゲーム好きなメンバーに誘われて参加してみました。なおネタバレを防ぐため、自分が遊んだシナリオのタイトルも配役も具体的な内容は書きませんので、曖昧模糊とした記述になってしまうことをご了承下さい。普通の推理小説のような、事件発生→捜査する→犯人を推理→逮捕→一件落着!(犯人視点では犯行を隠し、捜査を攪乱し、最後まで逃げる)というストーリーを思い浮かべていただければと思います。

 

ゲームの流れは上のリンク先の説明の通り。もともとは何人かの人が対面して遊ぶパーティゲームだったそうですが、今はオンラインでプレイできます。今回は、Macのブラウザでユドナリウムにアクセスし、iPhoneでDiscordを使いました。ユドナリウムは、ゲームに必要なカードを引いたりできるプラットフォームのようなものです。Chrome推奨とされていたので新たにインストールしました。SafariFirefoxで動作するのかは分かりません。Discordは多人数のチャットアプリで、いくつかのチャットルームを作って密談することができます。他のサイトやアプリでも同じことができるかもしれません。

 

で、実際にゲームをする日の前日に、ゲームマスターGM。ゲームの進行役をやってくれる人です)から自分の配役が通知され、ハンドアウト(その配役の設定が書かれている文書)が送られてきました。ハンドアウトを読めば、シナリオ内での配役の位置付けや、やるべきことが分かるのです。普通はゲームを開始する直前にサイコロなどで配役を決めて、各自設定を読み込む時間を取ってからスタートするそうですけど、今回はGM以外の参加者が全員初めてということで、前日に送ってくれたのでした。

面白いなと思ったのは、GM以外のプレイヤーが各自自己紹介する場面があって、そこで言うことがハンドアウトに例文として載っているのですが、その例文を“いかにも見ながら読んでいる”みたいな言い方は興ざめだからやめて、とされていることです。男の役なら男らしく、金持ちの役なら金持ちらしい口調や言葉遣いで話すと、シナリオの世界観に浸りやすいというわけですね。といっても演劇をやるわけでもないし演技の心得があるわけでもないので、あまりにも棒読みにならなければいい、というくらいのことだと思います笑

 

自己紹介が終わってゲームが始まると、カードを引いて何らかのヒントを得たり、プレイヤー全員で話し合ったり、特定のプレイヤーとだけ“密談”したりすることができます。つまり、自分に不利な事実を知っている人の口止めをするとか、犯人だと目星を付けている人のアリバイを潰して他のプレイヤーの賛同を得るとかいうことをやるのです。GMが全体の進行を仕切るので、話がグダグダになってしまうことはありませんでした。で、最後にプレイヤーがそれぞれの推理を話していき、犯人だと思う人に投票し、最多得票だった人が逮捕されます(人狼で言えば吊される)。ここで、うまいこと犯人を吊れればいいのですが、そうでなく無実の人を吊ってしまうとバッドエンド!というわけですね。

 

このゲームも、やっぱり人と議論したり駆け引きしたりするところが面白いです。今回は、ある役になりきって話すのを他のプレイヤーが聞いて「心を打たれた」と言わせたりなんかしてましたよ。この手のゲームって相手を騙したり裏切ったりすることが多いので、とても新鮮だなぁと思いました。逆に難しいなと感じたのは、メタ的な行動や思考をどのくらいやるかの加減が分からなかったことですかね。シナリオの世界にどっぷり浸るのならこの人のことを信用するけど、ゲーム的には裏切った方が点数が高い、みたいなときに結構迷います。また、ゲーム後にあそこであんなことを言ったのはどうして?とか、オレを裏切るなんてひどいじゃないか!とか言い合うのも楽しいです。このシナリオの所要時間は2時間程度とされていましたが、何だかんだで4時間近くも遊ぶことができました。楽しい時間はあっという間に流れるものですね。

 

という感じで、具体的な中身に触れずにどんなゲームなのかを説明するのは難しいのですが、推理小説の登場人物になりきるというのは本当にその通りなのですよ。またシナリオの内容は本当に多彩で、今回はいかにも事件があって推理があって…みたいに書きましたが、もっと日常的なゆるいストーリーから、SFのようなものとかファンタジー色が強いものまで、いろんなシナリオがあるのです。無料で遊べるシナリオだけでもたくさん公開されているので、まとまった時間が取れる人が何人か揃ったら、ぜひ遊んでみてくださいね(^^)