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法律初学者のおっちゃんが合格するまでやりますよー

一般病棟(個室)での出来事(3)

明けて6月9日。やはり朝6時過ぎに起きて、検温→血糖値(→インスリン)のルーチンをこなし、朝食が運ばれてきます。そしたら看護師さんから「午後、リハビリの先生が来ます。本格的なリハビリが始まるので頑張ってください」と言われました。おぉ〜ついにリハビリか! 自力で歩けるようになれば自由度が格段に向上して、退院に向けての具体的な目標ができるというか希望が湧いてきます。だんだんと回復しているんだってことが目に見える気がしてウキウキしていたのですが、「そういえば、履き物ってありますか?」と聞かれて現実に引き戻されました。リハビリでは床の上で立ったり歩いたりするのだから、当然履き物が必要なのですよね。一昨日、集中治療室から出て一般病棟へ移動する間は、借り物の履き物を履いていました。しかし、それはもうここにはありません。自分の靴はないのかと聞かれたので、救急車で自宅から搬送されるときに既に何も履いてなかったと答えました。それに対して看護師さんが「本当に何もないんですね…」と言っていたのが印象的。でもまあ、実際何もないんだから仕方ないのですよね^^;

食事を済ませて点滴の時間になるのを退屈な気分で待っていたら、看護師さんがやってきて「病棟に備え置きの履き物を借りてきました。今日のところはこれでリハビリ受けて下さい」といって、サンダルを持ってきてくれました! お〜、これはありがたい! これで問題なくリハビリができます。そして「お家の方に、追加で履き物を差し入れてもらうように連絡しておきます」とのこと。本当に、何から何まで世話になってました。感謝しております。

 

それで、午前の点滴が終わり、いつものルーチンと昼食が終わり、しばらくして若い男性の理学療法士の先生がやってきました。「はじめまして! それではリハビリやっていきましょう!」。といっても最初はベッドに仰向けになって、足を伸ばしたまま上げたり下ろしたりを繰り返す運動や、階段を昇るときのような動きで足を向こうへ蹴り出す運動などを行いました。運動の合間に、こちらの足を抱えてストレッチしてくれたりします。たったこれだけの動きでも息が上がって汗が出てきてしまいそうになりますね。「足を伸ばして上げ下げする運動は歩く時に必要な筋肉を鍛えるので、気が向いたときにやって下さい」と言われました。

ところで、一般病棟に移ってきたときから血中の酸素飽和度や心拍数、心電図をモニタリングする装置を取り付けられます。酸素飽和度は指に挟むセンサーで、心拍数や心電図は身体に貼り付ける電極で計測するみたいですね。で、患者はそれらのコードがつながった箱型の装置をずっと持たされるのですが、iPhone Pro MAXより大きくてiPad miniより小さいくらいの大きさがあり微妙に鬱陶しい笑 それはともかく、装置に酸素飽和度を表示する小さな液晶パネルがあって、その値が90を下回らない程度の強度でリハビリの運動をするのでした。89以下になるのは酸欠状態を意味します。自分で自主的に足の上下運動などをするとき、時々自分で表示を見て、90より低くなっていたらすぐ運動をやめて休むように、と指示されていました。

 

「では、ちょっと立ってみましょうか」。前にちょっとやったのと同様に、ベッドに座ったところから立ち上がるのですが…ひょいと立つことはできても、その直後にふくらはぎがビキビキっと痛みます。「しっかり肩につかまって下さい。その場で足踏みできますか?」。ふくらはぎが攣りそうになりますけど、どうにか左右交互に足を上げることはできます。「おーいいですね。それじゃほんのちょっとだけ歩いてみましょう!」ということで、上げた足を少し前に出し、おずおずと下ろします。支えている方の足のふくらはぎが物凄く痛いです^^; 歩くのってこんなに大変なことだったかな、まだまだ時間がかかりそう…と思いながら5〜6歩歩いてベッドに戻りました。「歩く動きはいいんですけど、酸素飽和度が80台に下がっちゃいますね。あ、でもこうして話しているうちに90以上に回復してきたから大丈夫です」。あとは足を軽くマッサージしてもらって、この日のリハビリは終了。正直、結構疲れました^^; 運動量としては本当に大したことないはずなんですけど、体力が落ちてしまっているのを実感させられますね。

 

疲れてベッドでボーッとしてたらまたルーチンが始まって、夕食になりました。というか、今日はスマホの差し入れがあるって聞いてたんだけどな~まだ届いてないのかな~と思いながら食事を終えましたが何の知らせもありません。看護師さんが来ないかなと思って、物音に耳を澄ませます。廊下からこの部屋に入るまでにいくつかの自動ドアがあり、その開閉の音がしないかなーとか、遠くでゴーっと響くエレベータが動いているらしい音がしたとき、これはもしかして…と思ったのですけど、結局誰も来ません。悶々としながら待ち続けて、やっと看護師さんが来た!と思ったら寝る前のルーチンでした。まあ家人も仕事があるし、時間がなくて来られなかったのかもしれないなと思い、諦めて寝ました。

 

まだまだ入院生活は先が長い…次回は続く。