楽器の練習
ずっと前に、アマチュアオーケストラでヴァイオリンを弾いているって話をしたかと思うのですが、実はコロナ退院後まだ一度もヴァイオリンに触っていません笑 アマオケは休団しているし、別に加入している音楽サークルはコロナのせいで活動が停止しており、今すぐ練習しなければいけない曲が何もないから…なのですが、それならボウイングの練習とかスケールを丁寧にさらい直すとか時間のあるときじゃないとできないことあるだろ!とか言われそうですね。それは確かにその通り。ですが、正直なところ楽器を触れていない一番大きな理由は、何となく怖いから^^; 退院したばかりの頃は筋力があからさまに衰えていて、楽器を構えても不意に落としたりしないかと思ったりしてました。それで筋力や体力がある程度回復したら徐々に練習を再開するつもりだったんですけど、弾かない期間が長くなってくると、今度は構えて音を出すこと自体が怖くなってくるというか、大幅にヘタになっていることがほぼ確実で、そんな現実を認識させられるのがイヤ!ということなのです。司法書士試験の自己採点が今になってもできないというのと同じ現実逃避です笑 いや笑い事じゃないな…
それにしても、ヴァイオリンは弾く人の精神力をガッツリと削る楽器です。自分は30代から始めたので、経験としてはもう14〜15年くらいにはなっているのですけど、しかし演奏の実力ははっきり言って初心者レベルを抜け出せていないと思います。今は司法書士試験の勉強もあるからそうそう練習時間を取っているわけにもいきませんが、以前は余暇のほとんどすべてをヴァイオリンの練習に注ぎ込んでいたときもありましたよ。しかし上達はしない^^; 自分の音を録音して聴くと、ゾワッと鳥肌が立って何秒も聴いていられません。それでもどこをどう直して練習していけばよいかを考えるために我慢して聴いたりしますけど、もう精神的にヘトヘトに疲れ切ってしまいます笑 下手なヴァイオリンというと、しずかちゃんがギーコギーコと凄い音を出す描写が思い浮かびますが、実際はそういう音ではなくて、音量的には大したことないのに神経に障るというか、全部の歯が浮き上がって抜けてしまいそうな精神的ダメージの大きい音がするのですよ。ある意味ギーコギーコの方が被害が少ないと思います^^;
というか思い返してみると、そもそもヴァイオリンを始めたのはアルテュール・グリュミオーのような美しい音に憧れがあったからなのです。しかし実際にやってみると、グリュミオーの音と自分の音はとても同じ楽器とは思えず、雲泥の差とか月とスッポンとかいう表現でも全然足りないほどの絶望的な差があります。それでもヴァイオリンを弾くことに何かしらの楽しみを見出せれば良いのですが、ぶっちゃけ弾いてて楽しいと思ったことはないかも笑 憧れの音があるから砂を噛むような練習も実力の向上が全然実感できないことも耐えていられますが、それでも何となく、あの憧れの音は自分のものにはなりそうもない、ということも分かってはいるのです。それなのにヴァイオリンをやめるという決断もできない…というわけで、ヴァイオリンという楽器に対してはとても複雑で微妙な感情を抱いています。まあ、そんな気持ちになるのは遅くとも学生のうちには終わらせとけよ…と思わなくもないし、いい年をしたおっさんがみっともないなということも重々分かってはいるのですが、たまに愚痴りたくなるものなんですよねぇ…。
そんなわけで何となく楽器に触る気になれない日々を過ごしているわけですが、最近ギターの弾き語りをする人と知り合いになりました。まだ30代になったばかりの若い人なのに、70〜80年代のフォークソングやニューミュージック系の曲のコピーや自作曲を歌ったりするとのこと。で、ずっと以前からギターをやっていたのかと思ったら、何と始めたのはわずか3年くらい前で、やってたら楽しくて仕方なくてコロナ前はライブハウスで歌ったり駅前で歌ったりしていたのだそうですよ。それでこの前小さなライブハウスに出演するというので聞きに行ったら(←感染症対策済みです)、とても楽しそうに歌って弾いてくれたのでした。ああ、こういう感じでやれるのっていいなぁと思いました。
あ、そういえば音楽サークルに自分を誘ってくれた人も30代になったばかりの若い人でしたが、その人もピアノやクラリネットを楽しそうにやるんだよなぁ。そして、その人と一緒にヴァイオリンを合わせるのは楽しいかも。オーケストラでベートーヴェンやブラームスの曲を弾き通すよりも、弾いた後の充実感があるような気がします。そういう気持ちになるのってどうしてなんでしょうね? ともかくも弾いている姿が楽しそうに見えるって、実際にもいろいろと良い影響があるんだなぁと思います。
気を取り直して、ヴァイオリンじゃない楽器を少し触ってみたらどうかとも思いました。実は自分はウクレレの音が好きなのです。コロンコロンと鳴る音は気分を和ませてくれますし、そうかと思えばジェイク・シマブクロのテナーウクレレの演奏はエキサイティングで、表現力の幅が広いところもウクレレの魅力ですね。で、ウクレレのことをネットであれこれ見ていたら、こんな楽器があるのを見つけました。
ミニオン…というのがどういうキャラクターなのかはよく知らないのですけど、楽器の見た目がカワイイ! ということでパイナップル型のMN-20を買ってしまいました笑 この楽器が発売されたのはちょうど1年ほど前で、リンク先の島村楽器では売り切れになっているようですが、探せばMN-10もMN-20も在庫が見付かります。というか販売元のキワヤ商会ではどちらも普通に売られていますね。届いたらいろいろ触って楽しみたいと思います。でもウクレレもそれなりにちゃんと弾けるようになるには相応の練習が必要なのですよね。う〜ん。