目指せ!47歳からの司法書士受験!

法律初学者のおっちゃんが合格するまでやりますよー

そして退院へ

6月17日の就寝前から、ルーチンとしての血糖値測定がなくなりました。穿刺が地味に痛いのでとても嬉しいです笑 明けて18日、久しぶりに先生の回診があって、いやぁ、九死に一生を得て退院までこぎ着けることができて良かったです、と言われました。九死に一生て…よくよく聞いてみたところ、入院してから何日かの間、自分は麻酔で意識がなかった時期ですが、かなり危ない状態になったことがあったそうです。「あなたが罹ったウィルスはイギリス型のN501Yというタイプで、入院したときはウィルスの勢いがもの凄く強くて、左肺が働いていない状態でした」とのこと。そこで人工呼吸器を付けて肺を休ませて、ウィルスによる炎症を抑える治療を行ってきたというわけなのですね。本当に、回復できて良かった…! また、入院中の検査(これも意識のない時期に行われたので覚えてませんが)で鉄欠乏性貧血と2型糖尿病が見付かったので、退院してからも治療を続けて下さい、紹介状を書くので近所のクリニックの先生に出して下さいね、と言ってくれました。鉄欠乏性貧血は、コロナで入院するちょっと前から痔の出血が止まらなかったせいでしょう。「入院したときに血液検査をしたら、体内にほとんど鉄がない状態でしたよ」と言われてしまいました^^; そんなんでよく生きてたなぁ自分…。糖尿の方は、薬を飲み続ければ現状維持できると思うのでクリニックで処方してもらってね、ということでした。まあ、糖尿の悪化を防ぐために、現在ジョギングなんかをしているわけなんですけどね。

「紹介状に、レントゲンとCTの画像データを添付します。それを見てもらえば、どんな状況なのか分かりますからね。コロナにやられてしまった左肺は、言ってみれば戦った後の“焼け野原”みたいになっているので、ちょっとびっくりされるかも」と言われたのですが、それってどれだけ酷い状態なんですかね^^; 退院の時点では、左肺の機能は完全に回復しているとは言えないようなのですが、「何ヶ月かリハビリを続けるうちに、左肺も治ってくるはずです。最初は通勤の時に息が切れたりするでしょうけど、気長に頑張って下さい」だそうです。退院してからもリハビリが続くのだなぁ…でも何ヶ月かで治るのなら、そんなに心配するほどのことはないのかもですね。

 

午後、看護師さんから退院の手続きについての説明がありました。手続きといっても取りあえずお金の支払いはなく、退院しましたよという内容の病院名の文書を交付するけれども正式な診断書が欲しい場合は別途言ってねただしお金かかります、てことでした。それから、先生が言ってた紹介状と画像データの入ったディスクを貰い、「明日13時から14時頃退院となります。それまでに準備をしておいて下さい」ということで話が全部終わって看護師さんが帰ると、ほとんど物音のしない静かな時間に戻りました。今までこういうのは退屈で仕方なかったのですが、明日退院だと思うとやっぱりちょっと寂しさを感じます。里心とでもいうんでしょうかねぇ。とはいえどっぷりと感傷に浸るほど思い出みたいなものができたわけでもなく、あとは普通に音楽を聴きながら本を読んでリハビリして風呂に入って夕飯を食べて寝ました(^^)

 

いよいよ6月19日、退院の日です。朝6時過ぎに起きて、いつも通り体温と血圧の測定がありました。「これが最後の検温です」ということで日常の習慣のようになっていたルーチンワークも、これで終わりとなると感慨深いものがありますね。朝食が終わり、最後の一仕事として髭を剃ります。集中治療室を出る日に剃って以来伸ばしっぱなしだったので、結構モシャモシャした感じになったのです。前は伸ばしてなかったけど伸ばしてみるのも面白そうかなと思いましたが、手入れが大変で自分には無理そう笑 なのでやはり剃ることにしました。電気カミソリを当てるとジャリジャリ音がして、毛を引き抜いたときのような痛みがあります。刃物のカミソリの方がスムーズかもしれないですね。まあでも10分もしないうちに、髭のない元の顔に戻りました。意外と顔はやつれてなくて、体力的にも回復してるってことなんでしょう。

 

最後の昼食を食べ終わると看護師さんがやってきて、「お家の方がいらっしゃいましたよ。着替えが終わったら呼んでください」と言って帰りの服や靴を手渡してくれました。これで入院生活ともホントにお別れだーということで普通の服に着替えます。パンツやズボンを履くときに足を通すのがちょっと大変。靴下は普段片足で立って、もう片方の足の靴下を履いてましたが、このときは当然そこまではできません。まあでも、パンツ型オムツではなくなって普通の下着にすると、急に大人になった感じがして不思議ですね笑

着替えが終わって看護師さんを呼び、一緒に忘れ物がないかを確認して部屋を出ます。廊下の衝立から向こうの制限エリアは、物音一つしません。本当に、向こう側から帰ってくることができて良かったな、としみじみ思いました。そして、重症に陥ったのに回復できたのは、医師、看護師、ほか多くの人が治療やリハビリに当たってくれたからなのですよね。本当に感謝しています。

 

…と、相当に長い話になってしまいましたが、何にしてもCOVID-19その他の入院治療を要する病気にはもう二度と罹りたくないし、健康は身体で普通に暮らせることがいかに有り難いことかを、今までの人生の中で一番強く感じました。これから先、感染症の罹患を完全に防ぐことは難しいとしても、少なくとも重症化しにくい身体作りをしていきたいと思います。皆さんも健康でありますように。