目指せ!47歳からの司法書士受験!

法律初学者のおっちゃんが合格するまでやりますよー

合格ゾーン過去問集と択一過去問肢集

令和4年度受験生向けの合格ゾーン過去問集が発刊されています。といってもそれは紙の本の話で、今年はなぜか電子版が出ていないのです! 紙の本は重いし嵩張るし不便だから、早急に電子版を出してもらいたいなと思う今日この頃。もしかして今年は出ないのかな〜^^;(※12月2日現在、電子書籍版が販売されてます! 早速、会社法商業登記法の2冊を買いました) しかし電子版が出たとしても、全部買うかはちょっと迷います。というのも、実は令和3年度受験用の電子版を全部持っているので、実際に受験した令和3年度の問題が追加されただけの本を何冊も買うのは…という気がしてくるのです。何しろ民法3冊だけで1万円以上しますし、全科目揃えるとちょっとした出費になるのですよ。あ、でも会社法商業登記法はたとえ紙の本であっても買いますけど。令和3年度版は解説がなぜか会社法改正に対応しておらず使いにくかったので。…さすがに令和4年度版は対応してますよね?^^;

 

さて、合格ゾーン過去問集は皆さんご存知の通り、択一の科目は30年分以上、記述は10年分の過去問が全部収録されていて(例外は平成23年不動産登記法の記述式。遺留分減殺請求がテーマだったため丸ごと不掲載になっています。ちなみにスタディングは遺留分減殺請求のところを作り替えた問題が載ってます)、網羅的に勉強するのに大変有用な過去問集です。しかも、選択肢の一つ一つに解説が付いており、じっくり読み込むと単に問題に出てきた知識の集積というだけでなく、その周辺の関連知識まで押さえることができます。ところどころ、まとめ表みたいなのが載ってるのも親切ですよね。そして、この過去問集が全科目に渡ってスイスイと回せるようになれば相当な実力がついたと言えそうです。しかし、スイスイというには多過ぎる分量が問題。ちょっとやそっとのことでは回し切れないのです。何回も回していくうちに、全部の解説を読まなくても良くなってペースが上がってくるのだろうな…と思うんですけど、どうもその段階に到達する前に時間切れになってしまいます^^; 紙の本なら、問題ごとに付いているチェック欄を活用して2〜3回続けて正解できてしっかり記憶したと言える問題はそれ以降飛ばしていくとかすれば時間の節約になるのかもしれません。でも自分が使いたいのは電子版なんですよね…。

そうそう、これは前にも書いたことですけど、紙の本は1冊1冊の重さがなかなかったエグいです。民法(上)はまだいいのですが、中巻・下巻と不動産登記法上下巻、会社法の4冊は、このうちの1冊をカバンに入れて持ち歩くだけでもいい運動になるくらい笑 どれも600〜700ページくらいあって、手に持つとズッシリと重さが来ますよね。それに判型がA5サイズで、ちょっと大きいです。本が大きい分文字も大きければ見やすくて老眼のおっさんにも有り難いのですが、合格ゾーン過去問集は別にそういうわけでもありません。だから、外出する時にちょっと空いた時間に過去問をパラパラ見よう、みたいな用途にはあまり適していないのですよね。といって、机に向かって択一の過去問解くのって、何かこう勉強の仕方として時間の使い方がもったいない感じしません? せっかくきちんと椅子に座って机に本を置いて読むのなら、読むのに少し気合が必要な基本書か、記述の練習をしたいところですし。

 

そんなわけで全体を効率良く回すには、ある程度問題数を絞るのが良いのかなと思うわけです。全部の問題を解かなくても、きちんと選ばれた問題を勉強すれば、必要な知識は得られるのでしょうしね。きちんと選ばれたというのは、やはり出題頻度の高いところを集めてあるってことです。過去問を何度か回していると、同じ内容の問題が何度も出題されている場合があるのが分かってきます。そういうのはまとめて1回解けばよく、出題頻度の高い選択肢を優先的に覚えていくことで、他の受験生がみんな解ける問題を落とさず確実に取れるようになる、というわけです。そして択一の問題は1問につき選択肢が5個ありますけど、その中でも出題頻度にバラツキがあるのだから、特に頻度が高い重要事項だけを取り出して集めてくれるといいですよね。そういう風にして作られるのが一問一答形式の過去問集になるのでしょう。

で、LECの合格ゾーン択一過去問肢集は、まさにそういう問題集です。民法のうち総則・物権・担保物権をカバーする第1巻が発売中、さらに民法第2巻と不動産登記法2分冊、会社法商業登記法憲法・刑法、民訴法3法・供託法・司法書士法が順次刊行されます。現時点では電子版はなく紙媒体のみ。ですがまずは民法第1巻を買ってみました。この問題集の良いところは、何と言っても判型がB6判であるところです。過去問集がA5判なのに比べると、相当に小さくなったように感じます。本文の紙は過去問集より厚みがありますがページ数が抑えられており(377ページ)、過去問集に比べると圧倒的な軽量化を果たしています^^ 本文の文字はゴシック体が基本。過去問集は明朝体で、しかも割と小さい級数で印刷されているので、電車の中で読もうとすると老眼の自分にはかなりツライものがありました。しかし択一過去問肢集は、それよりはずっと見やすいです。文字が読みやすいか読みにくいかは、実際に本を開いて勉強する気になるかどうかにものすごく影響しますよねぇ。

本を開くと見開きの左ページに問題文、右ページに対応する解説が載っている体裁です。解答かくしシートという厚紙が1枚入っており、正解を見えないようにしてトレーニングできますが、自分は単にしおり代わりに使ってます。ちなみに民法第1巻の問題数は総則203問、物権244問、担保物権248問。全部で695問もあるのですね。でも一問一答はサクサク進む感じがします。通勤の往復30分くらいでもびっくりするほど広い範囲の問題に当たることができるのですよ。民法の抵当権てこんなもんだっけ?みたいな。だんだんと記憶できてくれば、かなり素早く民法全体を回せるようになりそう^^

それに一問一答は知っているか知らないかに曖昧さをなくせるのもいいところ。過去問をそのまま解く場合、選択肢が5個あっても組合せ問題だったりすると選択肢によっては中身をちゃんと見なかったりしません? 上から読んでいって正解がアイだと分かってしまうとウエオは斜め読みするだけとか。そうするとウエオがなぜ不正解なのかきちんと理解してなかったり覚えてなかったりしてしまいます。自分だけかな^^; そこへいくと一問一答は、個々の選択肢の一つ一つについてきちんと正誤を判断するので、うやむやになることがありません。こういう勉強も必要だなと思いました。

 

解説は合格ゾーン過去問集のものを基本そのまま転載しているようです。合格ゾーンにはところどころ入っているまとめ表みたいなものはないし、学説問題とか計算問題とかも入っていません。なのでコレだけで勉強が全部できる!とは言えないのでしょうけど、取りあえず絶対に落としてはいけない基本知識みたいなものはコレで固めていけそうな気がします! 民法第2巻から会社法までは買っちゃおうかな^^

 

ちなみに一問一答形式の問題集というとオートマの過去問集もそうで、前回の試験対策では会社法の過去問集を何周かしました。試験の結果(9問中8問正解)からすると効果はあるのかなと思うのですけど、オートマ過去問集は判型がA5判で大きいのに本文が明朝体で、しかも級数が結構小さいので、老眼の自分にはちょっと使いにくいのですよね^^; せめてゴシック体でもう少し大きい文字で印刷されてたら、持ち歩いて使えるのになと思ったりします。目さえ悪くならなければ…て、これは言っても仕方ないけど笑