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新東名・新名神の工事

東京から名古屋・大阪方面へ車で行くとき、新東名高速道路新名神高速道路ができて本当にラクになりましたよね。自分は東名高速が狭くて車が多くてあまり好きではなく、中央道を迂回することが多かったんですけど、新東名が開通してからは基本的に新東名しか通らなくなりました。東名や中央道に比べると、走りやすさが全然違いますもんね。東京から名古屋あたりまでの運転なら、え、もう着いたの?くらいに感じます^^ また、名古屋から草津JCTまでもずいぶん近く感じるようになりました。名神高速は山の中をダラダラ走る印象でしたが、新名神になってからトンネルで真っ直ぐ走れるようになって運転しやすくなりました。一宮JCT~一宮ICの渋滞や、東名に入ってからの名古屋IC付近の渋滞を回避できますしね。

しかし、新東名も新名神もまだ全線開通には至っていないのです。今のところ、新東名は伊勢原大山IC~新御殿場ICの神奈川・静岡県境を含む区間新名神は大津JCT城陽JCTと八幡京田辺JCT~高槻JCTの2区間が未開通。それで、昨年末にこれらの区間の開通見通しについてのリリースが出てきました。

 

新東名は、東名大井松田IC~御殿場ICのカーブと勾配の多い区間をバイパスするものですが…未開通区間のうち伊勢原大山IC~新秦野ICは2021年度中に開通するようです。でも、新秦野IC~新御殿場ICの工事が難航しているそうです。

www.c-nexco.co.jp

議事録や資料を見ると、高松トンネルの掘削中に予想外の湧水や変形が生じて対策工に追われ、2023年度開通を断念したとされています。高松トンネルは新秦野ICの少し西に位置する約2.8kmのトンネルで、最近の高速道路のトンネルとしてはそんなに長大というわけでもないし、すんなり施工できるって予想されてたんでしょうかね。もともと2023年度開通予定で、掘削開始が2020年だから、一般的なトンネルの工期って昔よりずっと短くなっているんだなぁ…とか思ったんですけど、掘ってみたら脆弱な地盤が現れた!というのもありそうな話。道路トンネルで難工事だったところと言えば東海北陸道の飛騨トンネルや安房峠道路安房トンネルが有名ですね。どちらも中部地方の山岳地帯を貫くルート上にあり、いかにも…と素人目にも思えるわけですが、新東名の高松トンネルは丹沢山地の麓あたりをくぐり抜けるルートで、こんなところでも難工事になり得るなんて本当に大変だなぁと思いました。資料中に高松トンネルの地山に存在する緑色凝灰岩を水に浸けたら30分でバラバラになってしまう写真なんて、これからの工事の先行きを心配させるに充分な衝撃がありますよ^^;

一方で、現在の大井松田IC~御殿場ICは走りにくいので、新設計で走りやすいバイパス路線たる新東名が早く開通するといいなとも思います。この区間は、現在上り3車線・下り4車線になってますけど、昔は今の下り線右ルートが上り線で上下それぞれ2車線となっていました。でもあの通りの急カーブと急勾配なので事故が多かったし、渋滞も多発していたのです。都夫良野トンネルは、以前は渋滞情報の常連でしたね。それを抜本的に解決するために上り線を3車線で新設し、元の上り線を下り線に転用して大幅な拡幅をしたのでした。おかげで都夫良野トンネルの渋滞はほとんど解消しましたが、まだまだ走りやすいと言えるほどには至っていません。ここを新東名で通過できるようになれば、ずっと安全で快適になるのは間違いありませんね。とても楽しみです。

 

次に新名神大津JCT城陽JCTも、昨年末にこんな資料が出ていました。

E1A新名神高速道路 大津JCT(仮称)~城陽JCT・IC間 連絡調整会議の開催結果について

https://www.w-nexco.co.jp/emc/emcpdfs/20211227160054-01.pdf

NEXCO西日本のサイト内になぜかこのニュースの独立したページがないので資料に直接リンクしています。橋脚工事中に予想外の湧水があったことや、土地を高速道路のために差し出して移転しようとしたら、その移転先の造成工事が遅れているから立ち退くことができないといった事情があって、開通が1年ほど延期され2024年度となったようです。移転先造成工事の遅れは天候不順によるものらしく、まあ不可抗力としか言いようがないのですけど、開通が遅れるのは残念です^^;

この区間は、現在の名神京滋バイパスをさらにバイパスするものです。大津あたりから京都まで、さらに天王山トンネルを越えて吹田JCTあたりまでは、かつては名神高速1本しかなくて年中混雑してました。年末年始やGW、夏休みなんかには数十kmの渋滞がよく発生していたものです。その後天王山トンネルはもともと上下2本のトンネルだったものを新たに2本のトンネルを作って往復8車線に拡幅し、さらに草津JCT大山崎JCT京滋バイパスという別ルートを作って交通を分散させようとしてました。しかし久御山JCT京滋バイパス第二京阪道路が接続してからは、また渋滞が増えてきたような気がしますね。そもそもの交通量が多すぎるというか。だから、この区間をまるごとパスできる新名神(この区間と八幡京田辺JCT~高槻JCTを含む)を心待ちにしているのですよ。実際、先に開通した新名神高槻JCT~神戸JCTは、やはり渋滞の名所だった中国道宝塚トンネルなどを回避できて楽になりましたよね。現在工事中の区間が全部開通したら、絶大な効果があるのだろうなと期待が膨らみます。

 

そうそう、新名神についてのQ&Aを見てたら、こんなのがありました。

Q. 枚方市のトンネル直上の土地にかけられる「区分地上権」とは何ですか?
A. トンネルを保護するために、土地に対して荷重や地下利用の制限をかける権利のことです。なお、区分地上権設定にあたっては、土地の所有者に対して補償を行ったうえで登記をさせていただくことになり、その範囲はトンネルが通過する範囲となります。

お~、区分地上権ってちゃんと実用されているのですね! 枚方市のルートは都市化が進んでいるのでトンネルで通過するわけですけど、地上の建物などはそのままにして地下空間だけを利用するために区分地上権を設定したということでしょうか。試験のために勉強したことが実社会でちゃんと使われているのを見ると、ちょっと嬉しくなります笑