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東京メトロの新路線

東京メトロ有楽町線延伸と南北線延伸に向けて鉄道事業許可の申請を行いました。やった〜!

trafficnews.jp

東京メトロは2008年の副都心線池袋~渋谷間開業時に「今後は新路線の建設はしない」みたいなコメントを出していたと思うのですが、それから10年以上が経過して、やっぱり地下鉄を作るべきだな…という区間が出てきたわけですね。それは有楽町線延伸線豊洲~住吉と南北線延伸線白金高輪~品川です。このうち有楽町線延伸は、自分が住んでいる江東区内の話だから以前より興味を持っていたのですよ。

 

有楽町線延伸線は、現在の豊洲駅から北東に向かい東陽町東西線に接続、そこから四ツ目通りの下を北上して半蔵門線住吉駅へ至る4.8kmの路線です。豊洲駅住吉駅は、最初から延伸線の乗り入れを前提とした構造になってますね。上記記事に掲載されている計画図によると、豊洲東陽町の間に1駅、東陽町と住吉の間に1駅がそれぞれ設置されるように見えますね。現状では、豊洲周辺と東陽町以北の相互間は、公共交通での移動が不便な状態。錦糸町豊洲を直通する都営バス(錦13系統)や東陽町豊洲間の系統(陽12-1)なんかがあるのですけど時間がかかります。電車の場合、錦糸町からなら両国までJR総武線または清澄白河まで半蔵門線に乗り、東陽町からなら東西線門前仲町まで行って都営大江戸線に乗り換え、さらに月島で有楽町線に乗り換えて1駅だけ移動するって感じになるんでしょうかね。直線距離にすると大して離れているわけでもないのに、鉄道では必ず2回の乗り換えを求められ、しかも東京メトロ→都営→東京メトロまたはJR→都営→東京メトロと事業者が変わるルートなので運賃も微妙に高いのです。自家用車のある人は、それで移動するのが楽ですが…豊洲って駐車場少なくないですか? 特に休日になると、ららぽーとスーパービバホームも駐車場に入るまでが渋滞していて行く気をなくします笑 ちなみに、自分の自宅の最寄駅である森下駅から豊洲駅までは、現状でもそんなに不便ではないです。個人的にはそもそも豊洲へそんなに頻繁に出かけるわけでもないですし。

 

さて、新規開通区間のうち東陽町〜住吉は都営バス東22系統が走っています。この路線は本数が多く、しかもいつ見てもお客さんがたくさん乗っているので、都営バスの中でも優良なのだろうなぁと思います。そこで、令和元年度のバス路線別収支を見てみましょう。

www.kotsu.metro.tokyo.jp

東22系統の営業収支は71。100円儲けるために71円の支出ということで、都営バスの中でもトップレベルの黒字路線なのです。なお、この数字は錦糸町駅前〜東京駅丸の内北口の全線を通してのものなので、錦糸町(住吉)〜東陽町に限ればもっと良い数字になると思われます。地下鉄の話が現実化するだけあって、需要の多いところなんですよね。令和元年度はまだ新型コロナによる人流抑制の影響を受けておらず、令和2年度以降は相当に落ち込んでいるのでしょうけど、それでも鉄道路線としてやっていけるだけの人の流れが見込まれているわけですね。

とはいえ、20m級の車両を10両も連結した有楽町線の電車をそのまま持ってきたのでは輸送力過剰かもしれませんけど。大型路線バスの定員は座席、立席、乗務員すべて含めても80人程度。混雑時は100人くらい乗車できるかもしれません。ところが10両編成の電車の定員は1,500人程度、混雑時の乗車率が120%として1,800人もの乗客を運べます。バスと鉄道では、輸送能力が全然違うのですよね。東22系統の1日当たりの乗車人員は18,016人だそうですから、電車なら単純計算で1日12本あれば運べてしまうのです。往復で12本だから、片道は1日6本か…。あれだけ混雑しているように見えるバス路線も、鉄道に置き換えて考えると東京都内としては異様な閑散路線てことになってしまいますね^^; なので実際の運行としては、有楽町線に直通する10両編成の電車が仮に乗り入れるとしても朝夕のラッシュ時のみで、日中は豊洲錦糸町または押上の間を折り返し運転する3~4両編成の電車が10~15分おきに走るって感じになるのかもですね。車両だけで言えば北綾瀬行きみたいな感じ? これでも計算上は輸送力に余裕がありすぎですけど、あまりに車両が小さいとか運転間隔が空いてるとかだと不便なので、最低限この程度の運行はしてもらえると有り難いなと思います笑

 

それにしても、開業予定は2030年代半ば…ってそんなに時間かかるのか^^; あと15年はなかなか長い時間ですよねぇ。もっと早くできてくれるといいな~。