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憧れの車(3)

前回までに、メルセデス・ベンツ ウニモグとワズ・ブハンカという憧れの車を2車種挙げましたが、2車種だけだと何となく収まりが悪い気がするし、実はもう1車種、気になる車があるので、それを見てみましょう。欲しい車の条件をもう一度確認しておきますと、①そこそこコンパクト、②そこそこ人と荷物が乗る、③M/T設定あり、④見た目が可愛い、でした。ということで、今回の車は…日野HR(7m級)です!

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見た目はこんな感じ。一時期東京や大阪などの都市部の路線バスでも使われていたので、見たことのある人は意外と多いと思います。「7m級」というのはバスの全長のことで、細かく言うと車検証に書いてある車両全長が6,990mmだったりします。で、このHRという車種は、同一の基本設計で7m級・9m級・10.5m級の3種類を作り分けることができました。これによりメーカー側は製造コストを抑えられるし、バス会社は需要に応じて最適な大きさのバスを導入できるという、画期的なモデルだったのでした。中でも7m車は、このクラスとしては初のノンステップ車であり、幅と長さがアンバランスで、すごく可愛らしく見えるのです。というか、7m級のバスというのはこれ以前にもいろいろあって、日野はレインボー7Mとか7Wとかを販売してましたが、ちょっと野暮ったい見た目でした。それがこのHRは端正な顔つきに短尺ボディで、昔流行ったチョロQを思わせる可愛さを備えているのが魅力的です。なので条件④は楽々クリアです笑

バスですから人がたくさん乗るのは問題ありません。しかも車内を立って歩けるなんて、バスでなければなかなかできないことです。もちろん荷物も載せられるので条件②もクリア。コンパクトさについては、まあウニモグやワズに比べると確かに大きいですよ? HRは最小の7m級といえども大型車ですし(ウニモグは中型クラス。ワズ2206はワンボックスカーであり、いわゆるトラックより小さいです)。しかしバスなのでハンドルの切れ角が大きく、意外なほど小回りが効くのですよ。だから邪魔な駐車車両の多い路上でもバス停に寄せることができるし、狭い車庫に車を詰めて格納できるのです。チョロQのように見えるのはホイールベースやフロント/リアオーバーハングが短いからですが、それによって交差点を曲がる時などの内輪差やケツ振りが小さくて済み、大型車らしからぬ小回り性能を見せてくれます。したがって条件①もクリアですね。

さらに嬉しいことに、この世代のHRは5M/Tしか設定されていません! 7m級だってもちろんフィンガーシフトなのです。そして日野のフィンガーシフトといえば、あのエアの作動音がたまりませんよね! てことで条件③もクリア! やった笑

 

しかし…、この車も実際に所有するとなるといろいろ解決の難しい問題が出てきます。まず、東京では排ガス規制の関係で登録することができません。いきなりダメじゃん^^;

排ガス規制のかからない地域であれば、登録はできます。だからそういうところに車庫を借りて車を置いておき、休日乗り回しに行く…といったことが考えられます。でもまあ、自分の住所の近くでないところで車を登録するには手続き的にアレでいろいろ面倒です。また、個人がバスを所有するとなると、好奇の目にさらされやすいのも注意すべきでしょうね。昔は、個人のバス所有は運輸局で根掘り葉掘り事情を聞かれて細かく調査されたそうですよ。白バス対策のためでしょう。今はそんなことはないようですけど。

一方で、東京や大阪のような排ガス規制の厳しい地域に住んでいるのではなく、自宅にバスを置けるほどの土地があるのなら、ウニモグやワズよりもずっと現実味のある車ということになってきます。買い物に出かけた先の大規模ショッピングモールには、たいてい平面の広大な駐車場があるでしょうから、そこに駐車すれば良いですし、地方の国道沿いのコンビニやファミレスにもたいてい広い駐車場があるので、7m車を駐車するくらいのスペースには困りません。つまり、普通の乗用車と同じように普段使いできるのです! これってスゴイことだと思いませんか? たまに仲の良い友人同士集まってドライブしよう!というときも便利です。何しろバスなので、元々たくさんの人を乗せて走るために作られているのですから(7m級の乗車定員は35人前後)、そういう目的こそこの車の真価を発揮する場面と言えるでしょう。いやぁワクワクしますね^^

車両そのものの難点を一つ挙げるとすれば、リーフサスのみでエアサス設定がなかったことくらいでしょうかね…。それから、都内の至るところで見かけた10.5m級のHR(特に初代のKL-HR)はギア比が低すぎるのか、すぐエンジンの回転数が上がりきって、中型車なのにウォーン!と物凄い音を響かせて走っていたのが印象的でした。運転しにくそうだし、燃費悪かったんじゃないかな^^; そこへいくと7m級の方は走っているところを見ても、乗客として車内にいても、そんな風に思ったことはないので、多分大丈夫なのでしょう。まあ燃費は良い方が良いに決まってますが、このような車を自家用車として買う人は燃費にそこまでこだわらないですよね?笑

 

考えれば考えるほどイイ車のように思える7m級HRなのですが、日野は1999年に7m級と9m級の両方を揃えて発売したKK-HRを2004年にPB-HRへマイナーチェンジした際、7m級をディスコンにしてしまいました。エンジンがJ08CからJ07Eへと変更され、レイアウトも変わったことで、7m級シャシでは対応できなくなったためとされています。この頃から排ガス後処理装置の置き場所や配管のレイアウトに苦心するという話をおおっぴらに聞くようになったので、おそらく7m級も新しい規制に対応する余裕(スペース的な)がなかったのだろうと思います。そのうち後処理装置の問題を解決して7m級を復活してくれるといいな…と淡い期待を抱いていたのですけど、今の日野の状況からすると無理でしょうね。残念です^^;

 

ということで、3回に渡って欲しい車のことをあれこれ考えてみました。3つのモデルはそれぞれに気難しいところはありますが、それをカバーして余りある魅力があるのです。そして個人で所有するためにクリアすべき課題というものは、結局のところお金があれば何とかなってしまうのですよね。だからお金があればな〜、と思いました。やれやれ^^;