合格できる得点は?
さて、実際のところ何点取れれば司法書士試験に合格できるのでしょう? 直前期に入ってきたので、そろそろ大まかに目標値を設定したいところです。試験の概要や、過去10年ちょっとの基準点の推移などはいろいろなところでまとめられていますので、それらを参考に考えていきましょう。たとえばこちら。
最近の実績からすると、基準点に達するためには午前択一80%前後(84点前後)、午後択一70%前後(72~75点)、記述式50%前後(35点前後)くらいの得点が必要です。特に択一はこの段階でも結構な正解率でなければいけないのですよねぇ。しかも、どれか一つでもクリアできないとその時点で不合格になってしまいます。なので不得意科目を捨てて得意科目に集中するというやり方はダメで、まんべんなく勉強しておく必要があるのが大変なところですね。
でもこれはあくまでも基準点。この3つの基準点をクリアした人のうち上位30%ほどが合格となるのです。つまり合格するためには、ここからさらに得点を上乗せしなければいけません。上のサイトには合格点の平均は載ってないので自分で計算してみると、2014年度から2020年度までの平均値は206.8点でした。得点率に直すと73.9%です。コレ、何点取れるか予想もつかない記述を含めての点数ですから、結構厳しい…というかともかく択一で稼げるだけ稼がなければいけない、ということが分かります^^;
では、択一で稼ぐというのはどのくらい得点すればいいのか。合格点が207点で、記述の得点が基準点ギリギリの35点であったと仮定してみましょう。207点から35点を引くと、残りは172点。従って午前択一・午後択一それぞれ86点ずつ取れれば合格できる、ということになります。しかし86点て…35問中29問正解ってことですが。う~ん。
具体的に科目別に考えてみましょう。まず午前択一で6問まで不正解を許容できるとすると、憲法1問、刑法1問、会社法2問くらい…? すると民法で2問て感じでしょうか。午後択一は今ひとつ実態が分かりませんけど、マイナー科目全体で2問程度、不動産登記法と商業登記法で4問程度、という感じになるんでしょうかね。もっとも午後は時間がなくて不利なので、午前択一の精度をもっと上げて憲法刑法で1問、会社法2問、民法1問くらいまで不正解数を抑えられれば、午後はちょっと楽になるかもしれません。いずれにしても、やっぱり相当に厳しいですねぇ…。択一で稼げるだけ稼ぐといっても、もう稼ぐ余地が残っていないという^^;
しかもよく見ると、択一で稼ぐとか言っておきながら、基準点に比べて1問しか上乗せしてないのですよね。午前択一で点数稼いでちょっとでも余裕を〜と言うためには、もっと点数を取らなければいけないってことでしょうか。少なくとも民法は全問正解を目指す、みたいな。いや民法20問もあるんですけど^^; 改めて司法書士試験の難しさを実感して、気持ちが微妙に落ち込んでしまいましたが(笑)、ここまで来たらやるしかない! というわけで頑張っていきましょう。