目指せ!47歳からの司法書士受験!

法律初学者のおっちゃんが合格するまでやりますよー

集中治療室にて(1)

新型コロナ感染症(COVID-19)に対してはワクチン接種が進んでいて、上手くいけば感染者数というか重症者数が大きく減っていくことになると思われます。なので自分のように重症化して死にそうになったり、回復したけどその後のリハビリに時間を取られたり、という人はあまりいなくなるかもしれませんね。まあ、一つの思い出話として、意識を失ったところから病院で目を覚まし、一般病棟に移ってリハビリを開始し、退院してから司法書士試験の受験や仕事への復帰が可能なレベルに回復するまでのことをつらつら書いておこうと思います。

 

前にも書いた通り、5月27日に救急車で病院に運ばれ、救急外来の医師に「あなたコロナですよー!」と言われたところは覚えています。そこで意識を失い、6月5日か6日にはっきり目を覚ましたと自覚するまでの間に時々意識を取り戻したことがあるような気がするのですが、どうにも夢と現実がゴチャゴチャになっていて、今も記憶を整理しきれていません。この意識を失っている間に現実はどうなっていたかというと、集中治療室で麻酔と筋弛緩剤を入れて人工呼吸器を付け、コロナウイルスにやられた肺を休ませつつ炎症を抑えてウイルスの活動が弱まるのを待つ、ということだったようです。肺を休ませつつ…というとECMOを使用していたのかという気もしますが、自分ではよく分かりません。何だかおぼろげに、人工呼吸器を外すときのことは記憶しています。医師が2人がかりで何か作業をしていて、そのうちのお一人が「さあ、あなたも協力して下さいね。これから喉に入っている管を外しますよ!」と言って、身体を抱きかかえられて上半身をちょっと起こしたような姿勢になったような。部屋の中には看護師さんが何人もいて、結構バタバタした雰囲気でした。でもそこから先の記憶がないので、自分の夢というか妄想なのかもしれませんが^^;

 

人工呼吸器を外した後の眠っている間は、ものすごくいろいろな夢を見ていました。自分のいる集中治療室がそのまま出てくるようなリアルな夢なので、目を覚ましたばかりの頃は、アレは現実に違いないと思っていたほどです。で、その現実とはどんなものかというと、集中治療室のある階とは別の階にベッドが移されていて、なぜか病院全体が睡眠を取る時間になったからと言われて部屋を暗くされて、それなのに隣の部屋(別の集中治療室)は明かりがついてバタバタと医師や看護師が出入りしていて、あぁこれはこの病院にやんごとなき身分のお方が入院して、それを隠蔽しておくために他の患者は眠らせておくことにしたのだと思いました。また病院の地下には救急車の発着ステーションのようなものがあって、現在自分がいる7階から地下まで咳ひとつせず下りられたらそのまま退院できると言われて、頑張って咳を我慢して下りようとするんだけれど2階や1階までくるとどうしても我慢しきれずに咳をしてしまって、また7階からやり直しさせられる、なんて出来事がありました。…もちろん、これらは全部夢というか妄想です笑 看護師さんにこの話をしたら「この建物に地下なんてないですよ~」と大笑いされました^^; その建物の7階にも、実際には行ったことありませんし。

 

これも夢かもしれないのですけど、寝ていると咳が出て、それと同時に痰も出るのです。痰にはウイルスが含まれているから、誤って飲み込んでしまったりしないように口から吐き出さなければいけません。しかしそれがうまくできないので、喉に痰があるなと思ったら看護師さんに吸引してもらいます。でもコレがとても苦しい! 喉に細い管を入れると、今までに経験したことのない強い勢いでえずいてしまいます^^; でも看護師さんはその様子を見て「そうそう、良い感じですよ。そうやって痰を出しちゃいましょう!」と言ってました。しかも一度や二度ではなく、何回もやられた気がします。う~む。咳の後、ゴロゴロというかガラガラというか痰の絡む音をさせるたびに、いきなり看護師さんが現れて「その痰、取りましょうか」と言ってくるのはちょっとした恐怖体験でしたよ笑 でも喉の管を抜いた後も口にはマスクがしてあって酸素の供給を受けていたはずなんだよなぁ…。

 

で、ここからは多分現実。ふと気付いたら担当の先生や看護師さんがベッドの横に立っていて、「順調に回復してきたので、マスクを外しますね」と言われました。肌に張り付いたテープがペリッと剥がされて、口と鼻を覆っていたマスクがなくなると、顔が軽くなるような爽快感がありますよね。でもすぐに鼻カニュレというものが装着されました。連続してシューっと音がしていて、勢いよく風が吹き出す管を鼻に装着するのです。「かなり強い圧で風が出てきて最初は不快かもしれませんけど、これで効率よく酸素を供給できるので付けておいて下さい」と先生が言ってました。これも人工呼吸器の一種なんですかね。確かにスゴイ風量で最初は違和感ありますがすぐ慣れます。そしてしゃべったり水を飲んだり、食事をしたりすることも自由にできます。医療機器って、今はいろんな便利なものがあるのですねぇ。

 

思いのほか長くなってきたので、続きはまた次回^^;