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一般病棟(個室)での出来事(2)

一般病棟に移ってきた日はいろいろなことがあって心身ともに疲労していたせいか、夜はすぐ寝てしまい、次の日(6月8日)は朝6時過ぎに目を覚ましました。というか、この日から退院の日までだいたいこの時間に起きています。というのも、6時から6時半くらいの間に朝の検温と血圧測定があるからなのです。自分の感覚としては、結構早起きさせられるよな〜と思いましたが、世間的には多分そんなに早起きっていうほど早起きではないのですよね。普段、会社に遅刻しないギリギリの時間まで寝ている生活パターンの方が、年の割にぐうたらしすぎと言われそうです^^;

 

検温が終わるとしばらく何もすることがなく、ただぼんやりと時間が過ぎるのを待ちます。朝食の時間が7時半〜7時45分頃だから、だいたい1時間ちょっと間が空くのです。このときは本もスマホもなかったし、部屋のテレビはテレビカードというプリペイドカードがなければ見ることができないし、集中治療室にいれば窓越しに人の動きを見れたしラジオも聞けましたがこの個室はそれもできないし、結構困りました。頭がハッキリ目覚めているのに一人で部屋に寝かされて身体が自由に動かせない状態って、本当にツラいです。ある意味トラウマになるくらい。

そうそう、これも退院の前日まで続くルーチンとなるのが、3度の食事の前と就寝前、1日4回の血糖値測定です。コロナの治療薬には血糖値が上昇したり、血栓ができやすくなったりする副作用があるので、食事の前に血糖値を測って、高い値が出たらインスリンの注射をするのでした。で、血糖値をどうやって測るのかというと、まず右手か左手の指先にパチンと針を刺し(指先穿刺)、ちょっとだけ出できた血液を測定器のセンサーに当てるだけ。すると、わずか数秒でグルコースを計測して血糖値を表示してくれます。正常な人の空腹時血糖値が100mg/dl以下で、126mg/dlを超えてくると糖尿病の疑いあり、とされているそうです。それがコロナ治療薬の投与中は、朝食前でも平気で200くらいの値が出てました。ホントに副作用出るんですねぇ。それにしても指先穿刺は結構痛いし、同じ指ばかりやっていると皮膚が固くなってしまうので毎回違う指にした方がいいと言われました。指先って神経が集中してるから痛みが強そうなのに、なぜわざわざそんなところで採血?と思います^^;

 

血糖値測定の後、食事が運ばれてきます。検温→血糖値→食事の流れは朝昼夕全部、退院の前日までずっと同じです。でもこの日の朝食のとき「昼食の時間にSTの先生が来ますよ。そこできざみ食を食べてもらって、問題なければ夕食から一般の食事になりますからね」と言われました。食事が普通になるのは嬉しいですね。ペーストは決して美味しくないわけじゃないけど、やっぱり食べた気がしませんし。そして昼に出るというきざみ食というのも食べたことがないので、どんなものか楽しみだと思いました。しかし食事が終わると…何もすることがない笑 時間を持て余す…という経験をイヤというほどさせられます。午前中はコロナ治療薬の点滴がありますが、患者にとっては特に楽しいイベントというわけではありませんしね。

その点滴も30分ほどで終わり、血糖値測定とインスリン注射が終わると昼食です。配膳とともにSTの先生がいらっしゃいました。「前にお会いしたときより、ずっと元気になられましたね」とおっしゃるので、食事は毎回完食してますと答えると「それは良かった。今回はきざみ食ですけど、食べられますか?」。皿には、細かく刻んである肉や野菜の料理が乗っています。プラスお粥。いただきま〜すってことで食べてみると、刻んであるので食感がシャキシャキして、食べていると気持ちいいです。いろんな野菜を刻んでポン酢のようなドレッシングをかけてあるのが特に美味かったな。ということで昼食も完食。「大丈夫ですね。では夕食から常食(一般の食事のこと)にしてもらいましょう」。ということは、きざみ食は今回限りか…食感的に好みなんだけどな〜でも普通の食事になるのは嬉しいものですね(^^)

 

午後はひたすらヒマ…時間を潰すのに物凄く物凄く難儀します。集中治療室のラジオが心の底から恋しくなりました。昼寝でもすればいいじゃないかと思われるかもしれませんが、昼間寝てしまうと夜寝られなくなって、なおさらツラい思いをするのですよね。でも何もしてないとだんだん眠くなってしまう^^; 結局2時間ほどは寝てしまったような気がします。はぁ。

そんなこんなで、ようやく夕方の検温のために看護師さんが来てくれた時は、膨大な時間をようやく消化できた喜びを感じました。さらに、「お家の方が、明日来てくれるそうですよ」と知らせてくれたのです。ということは、明日になればスマホが手に入る! あんな退屈な時間を過ごすなんて経験はもうしなくていいんだ! と思うとホントに嬉しかったです。今考えても、何もすることもなく何もできない時間を寝て過ごすのは二度とゴメンです。明日が待ち遠しい!と思いながら血糖値測定と食事(この食事から常食になりました。食事のことはまた改めて)を済ませ、ワクワクしながら寝る体勢に入ったのでした。

 

夕飯は18時過ぎ、消灯は22時なので、食べ終えてから照明が消されるまでの時間も結構長いです。この間にウトウトしてしまうと、消灯時間後に眠れなくなったりして本当に厄介ですね。でもこの時はそんなことは分からなかったので夕飯を食べ終わって割とすぐ寝てしまって、しばらくして就寝前の血糖値測定のために起こされました。看護師さんに時間を尋ねると、21時をちょっと回ったくらい。インスリンを打って再び寝ようとしたのですけど、すっかり目が冴えてしまいました。22時、看護師さんが部屋の照明を消し、暗くなったから寝れるかなーと思ったのですが、ますます目が冴える…。何度も寝返りを打って、朝までこんな感じなのかなとうんざりした気分になった頃、看護師さんが見回りに来ました。そして「眠れないようなら、睡眠薬を出してもらいましょうか?」と言ってくれたので、有り難く薬を頂戴しました。睡眠薬の効果は絶大で、すぐ眠ることができたのでした。やれやれ。

 

ということで、次回に続く。