目指せ!47歳からの司法書士受験!

法律初学者のおっちゃんが合格するまでやりますよー

エージェントへの登録

この前、東京リーガルマインドプロキャリアという士業のエージェントとの面談に行ってきました。ここはLECの一部門とのことで、司法書士試験に合格した人が就職先となる司法書士事務所や司法書士法人を紹介してもらったり、司法書士受験生が補助者として採用してくれる事務所を探してもらったりするのです。先月、LEC渋谷本校で行われた司法書士実務家講演会で、登録を希望する人は名前を書いて下さいねという用紙があって、それを提出したところ、メールで連絡があって面談することになったのでした。といっても自分はまだ合格者ですらありませんし、本当にただ単に名前を登録しただけってことなんですけど。なお面談の前に履歴書と職務経歴書を提出しています。

 

面談で聞かれたことは、今までしてきた仕事のことや、なぜ司法書士の仕事をしたいのかといったことでしたが、その中でどの程度の本気度で今の仕事をやめて司法書士の仕事をしたいのか、ということを聞かれました。それに対しては、試験に合格して資格が取れたら直ちに転職したいと答えました。また、就職するとしたらどんな事務所が良いか(どんな仕事をしたいか)を聞かれ、できれば幅広くいろんな業務をやらせてもらえる事務所だといいなぁ、みたいな希望を述べました。すると新規合格者の司法書士事務所への就職状況について説明があって、コロナ禍の影響で不動産の取引が低調になるかと思ったらそうでもなかったこともあり、司法書士事務所の求人も2020年度の合格者については特に変わったことはなかった、とのこと。そして資格があれば事務所への就職自体ができないことはまずなく、年齢もほとんど関係ないそうです。まあ、資格があるかどうかが最大の分かれ目になるわけですしね…。

幅広くいろんな業務を…となると、大きな事務所よりは中小規模の事務所がいいかもしれませんね、と言われました。大きな事務所というのは従業員数が100人近くにもなる事務所のことで、司法書士業界ではそんなに多くはないですよね。大きな事務所では取引先が割と決まっていることが多く、決まった取引先からは決まった仕事がくるから、それをひたすら処理していく…といった業務が中心になるようです。会社に就職するような感覚で、転職や独立はあまり考えずに働き続けたいという人には適しているのですね。その点、中小規模の事務所の方が、いろいろな種類の仕事と出会う可能性が高いとのこと。ただし、いろいろな仕事といっても、実際には事務所ごとにメインの業務があって、それ以外の業務は依頼が来ればやりますよ、みたいなスタンスであることも多いようです。経営という観点からすると、新規のお客さんから多彩な仕事の依頼を請け続けて事務所を回していく…なんて相当に難しそうなので、中小規模といえどもある程度決まった付き合いのあるお客さんや得意分野などを持つのは当たり前のことだと思いますし。

 

また、サラリーマンと士業との会社(事務所)に対する考え方の違いというのも新鮮な話でした。一般に、サラリーマンとして事業会社で働く場合、雇う方も雇われる方もある程度長い期間に渡って勤務を継続するものと考えるのではないでしょうか。取締役の任期が1年未満の指名委員会等設置会社なんかだと短期間で成果を出して短期間で会社を去るのが普通みたいなムードがあったりするかもしれませんが、そんなのは日本ではまだまだ少数派のはずで、終身雇用とまでは言わなくても仕事を覚えて独り立ちして会社に利益をもたらすまでに数年、さらにその後も会社に貢献していこうと思って働いている人が多いと思います。ところが司法書士が事務所に就職するときはそうではなく、自分のやりたい仕事ができるか、身に付けたいスキルが身に付くかという観点で事務所を選ぶものだし、事務所側もたとえば30代の若い資格者を採用したとしても10年とか20年とか残ってくれるとは限らず、むしろある程度仕事を覚えたら数年で他の事務所に行くか独立するんだろうな…と思っているし、お互いそれが当然と考えているというのです。ちょっと職人のような働き方と言えるかもしれませんね。なので、幅広くいろんな仕事を経験したいなら、何か核となるスキルを身に付けた上で、他の事務所に転職して他の仕事を経験してみる…みたいな感じでキャリアアップを考えるのが良いのではないか、と言われました。もちろん上で書いた通り、一つの事務所で安定的に働きたいという人もいるし、それに向いている事務所もあるわけで、違う働き方を現実的に選択できるというのは司法書士という仕事の魅力の一つではあるなと思います。

 

ちなみに、補助者として司法書士事務所で働くのはどうかというのも聞いてみましたよ。しかしこれについては前向きな答えはなく、資格者よりも条件がはるかに厳しいですよ、とのことでした。資格者であれば経歴や年齢などにあまりこだわらない事務所でも、補助者となると司法書士の先生より若い人がいいとか、かなり狭く細かく絞られることがあるようです。また、補助者は確かに司法書士の仕事を身近に見て学べることも多いのですが、受験生だからといって勉強に配慮してもらえるわけではないということを忘れてはいけないのです。月末や年度末などは事務所によっては恐ろしく多忙になるし、補助者といえども仕事は仕事でしょ?ということで容赦なく仕事が割り振られます。まあ社会人としては当然のことですが、もしかしたら充分に勉強時間を確保できなくなってしまうかも。今の仕事をやめて補助者として事務所に入るということは、新しい仕事を覚えながら勉強することになるわけで、ややリスクが高いとも言えるようです。自分の場合、今の会社に勤めながらでも勉強時間を確保することはできるわけなので、補助者として働くよりは合格後に資格を持って転職活動した方が良いなと思いました。だから今のところ、転職活動として具体的にやることは何もないってことになるわけですが…^^;

 

そう、何にしても試験に合格しなければ話が始まらないのですよね。頑張らなくちゃ。