目指せ!47歳からの司法書士受験!

法律初学者のおっちゃんが合格するまでやりますよー

法定地上権(2)

法定地上権はネタが多いというか、それゆえにそこそこ出題されますよね。だいたいは結論さえ丸暗記しておけば試験対策としてはいいのですけど、それでは無味乾燥でつまらないしすぐ忘れてしまいそうなので、法定地上権が成立するorしないの理由を知っておき…

法定地上権(1)

日本の不動産は土地と建物が別扱いで、建物が存在するには土地(の利用権)がなければいけない、ということで考え出されたのが法定地上権の制度です。甲土地の所有者Aが、甲土地上に乙建物も所有していて、甲土地に抵当権を設定したとしましょう。後にこの抵…

伝法院通りの立ち退き問題

伝法院通りって、浅草公会堂の北側を東西に走る通りですよね。コロナ前は、休日になるとかなりの人出でした。今もだんだん元に戻りつつあるような感じですよね。それで、通りの北側、伝法院の敷地との境に沿って、小さな商店が立ち並んでいます。単なる観光…

契約上の地位の移転

まずはこちらの問題。 不動産の譲渡人が賃貸人であるときは、その賃貸人たる地位は、賃借人の承諾を要しないで、譲渡人と譲受人との合意により、譲受人に移転させることができる。(令和3年 問19-イ) 自分この問題というか選択肢を本番の会場で読んできたは…

アンサンブル演奏会終了

先日、自分がヴィオラを担当したアンサンブルの演奏会があって、イベント自体は無事に終了しました。お疲れさまでした^^ それにしても、肩がメチャメチャ痛い! ヴァイオリンやヴィオラを構えたら、左肩をまず後ろに落として、そこから左腕を外側に回しつつ…

民事裁判もリモートで

世の中IT技術の発達によってリモートでできることが増えてきました。リモートワークとかテレワークとかいうのも、数年前まではあまり一般的ではありませんでしたが、コロナの流行によって一気に定着しましたし。そしてついに、民事訴訟についても全面的にリ…

意思表示と第三者

瑕疵ある意思表示といえば心裡留保、虚偽表示、錯誤、詐欺、強迫の5タイプがあります。で、これらの意思表示を取り消す場合の第三者対抗要件が少しずつ違いますよね。それは本人の帰責性と相手方の責任とのバランスで決まるわけで、並べてみると次のようにな…

自発性の期待

誰かが自発的に何かをすることを期待する…という発想で作られた規定というものが、会社法の中にいくつかありますよね。民法や不動産登記法でさんざん出てくる不動産の権利の登記は、他の人に対して権利を主張したい人がするのであって、そうでなければしなく…

新東名・新名神の工事

東京から名古屋・大阪方面へ車で行くとき、新東名高速道路と新名神高速道路ができて本当にラクになりましたよね。自分は東名高速が狭くて車が多くてあまり好きではなく、中央道を迂回することが多かったんですけど、新東名が開通してからは基本的に新東名し…

会社法の判例問題(2)

株式の譲渡制限については、判例からの出題が多いようですよ。次のような、まるで憲法の問題か何かかと思う問題が出たこともあるのです^^; 次の論述の( )の中に入る文として適当なものは、後記(1)から(5)までのうちどれか。 「会社法第107条は、定款をもって…

会社法の判例問題(1)

司法書士試験の問題で、憲法は判例をベースに作られた問題がたくさん出ますよね。つまり、判例の事例と結論、結論に至るロジックを知っているかどうかで正誤が判断できるような問題のことです。企業が労働者の採否を決めるときに労働者の思想や信条を調査す…

法学者にとっての仮登記担保

不動産登記法の中に「仮登記担保」というものが出てきますよね。非典型担保の一種として、民法の基本書では担保物権法のところで解説されてますけど、司法書士試験では民法で出題されたことは(少なくとも過去30年くらいは)なく、不動産登記法の多肢択一で…

気になる交通事故

自分は毎日外に出て道路を歩きますし、時には車の運転もします。だから交通事故に遭うリスクが常にあるわけですが、普通はきちんと交通ルールを守っていれば大丈夫なんじゃないかなと思う…というか普段はそんなこと考えもせずに外出しているのです笑 車と歩…

司法書士のお仕事(6)

映画やドラマ、小説や漫画などで、弁護士を主役にしたものはいろいろありますよね。庶民的な人々の日常の人情話から巨悪と対決する熱血ヒーロー譚まで幅広く話を作れそうですし、何より法廷で真実を明らかにし正義を実行するという他のキャラにはない見せ場…

2022年になりました!

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。 早速ですけど、令和4年の本試験まであと半年となりました。なんかホント、時間が過ぎるのってアッという間ですよね。去年、雨の中を水道橋の日本大学まで受験に行ったのがまるで何年も前のこ…

40代・50代の転職

今の仕事をやめて司法書士になるというのは、要するに資格を取って転職しようってことですよね。自分は若い頃職を転々として、一つの職場に2年か、長くても2年半くらい勤めたら次の会社へ移る…という感じで働いてました。バイトとか派遣とか正社員とか、立場…

土地家屋調査士と司法書士

不動産の登記記録は、所有権や抵当権などのさまざまな権利について記録をしておく権利部と、不動産の物理的な現況を記録する表題部という2つのパートからできています。司法書士は、権利部の登記申請の代理を行うわけですね。で、表題部の方を手がけているの…

民事執行法と民事保全法

ここの記事で時々「民訴系3法」という言い方をしているところがありますけど、それは司法書士試験の出題科目である民事訴訟法、民事執行法、民事保全法をひとまとめに考えているという意味です。たいていのテキストとかスタディングの動画の並び順は、まず民…

殴り合いとは…^^;

クラシック音楽のコンサートって、ある程度教育水準が高くて収入にも余裕があって、上品な雰囲気の中で静かに聴いているもの、でも寝てしまっていびきなんかかいたりすると白眼視される、みたいなイメージありませんか? クラシックのコンサートにジーンズで…

五十肩

少し前にストレッチポールを買ったって話を書きましたが、あれから寝る前に乗ってゴロゴロするようになって、多少肩が楽になりました。でもそこから普通に横になって寝るとダメですね。朝起きると両肩が痛いし、鎖骨のあたりに疲労が溜まってます^^; なかな…

共有持分の売却(2)

前回の続き。もう一つだけ共有についての説明です。甲土地をAさん持分10分の9、Bさん持分10分の1で共有しているとします。それで、管理行為は持分価格の過半数の同意で決するので甲土地についてはAさんだけで決めていけるわけですが、日頃からAさんの管理行…

共有持分の売却(1)

最近、不動産に関する動画を見たり調べ物をしたりしてたら、ウェブ広告に不動産会社がよく登場するようになりました。まあ現時点で何らかの不動産を買ったり借りたりすることは考えていないので普段はそういう広告は全然気にしないのですけど、この前“共有持…

限界ニュータウン?

「限界集落」+「ニュータウン」=「限界ニュータウン」ということで、ニュータウンとはいいながら高齢化と人口減少が著しく進んでいるところが限界ニュータウンと呼ばれたりするようです。ニュータウンというと、まず都心から少し離れた場所に鉄道の駅があ…

仕事のステップアップ?(2)

行政書士試験、司法書士試験、司法試験・予備試験の3つの試験に共通の科目があるというのも、言うほどアドバンテージあるのかなぁ…という気がしますね。たとえば民法という科目は3つの資格試験に共通しています。だから行政書士試験に向けて民法を勉強すると…

仕事のステップアップ?(1)

ステップアップといっても、司法書士の中で不動産登記を極めたから次は商業登記だ!とかいう話ではなく、士業の中で別の資格を取得するという話です。ダブルライセンスとかトリプルライセンスとかですね。まあ仕事の幅を広げるためにはそういう手段もあるの…

合格ゾーン過去問集と択一過去問肢集

令和4年度受験生向けの合格ゾーン過去問集が発刊されています。といってもそれは紙の本の話で、今年はなぜか電子版が出ていないのです! 紙の本は重いし嵩張るし不便だから、早急に電子版を出してもらいたいなと思う今日この頃。もしかして今年は出ないのか…

司法書士のお仕事(5)

司法書士の試験て、問題文の細かいところまで気を付けて何が書いてあるのかチェックしないといけないよ、とか言われたりしますよね。過去問で言えば、有限会社何々という会社がいつの間にか株式会社何々に変わっている、みたいなヤツのことです。普通、会社…

真正な登記名義の回復

AがBに甲土地を売却したのだけれど、間違ってAからCへ所有権移転登記をしてしまった、ということがあるそうです。登記記録で言えばこんな感じです。 ●甲土地の登記記録 甲区 1番 所有権保存 A 2番 所有権移転 令和4年4月1日売買 C 所有権の登記名義人が、真…

スタディングの講座と問題集

前にも書いた通り、スタディングの2022年合格目標司法書士講座を受講しています。今のところ、講義の動画と過去問集は民法から民訴系3法、供託法、司法書士法まで、記述式は不動産登記法の基礎編・過去問編、商業登記法の基礎編がリリースされています。まだ…

令和3年度司法書士試験の最終結果

ちょっと遅くなりましたが、11月12日に令和3年度司法書士試験の最終的な合格発表がありました。合格された皆さま、おめでとうございます! 次回は自分も合格したいですね〜頑張らなくちゃ! www.moj.go.jp で、法務省から令和3年度試験の最終結果というもの…